《お口の機能をアップするエクササイズ》
【パタカラ体操】
「パ・タ・カ・ラ」の音を5秒間出し続ける体操です。
音によって鍛えらる(あるいは衰えているのがわかる)お口の筋肉が違うことを、ご存知でしたか?
『パの音』 やりかた:上下のくちびるを破裂させるように動かし、5秒間「パ」の音を出し続けます。
ポイント:「パ」の音を速く発音するには、くちびるをしっかりしめなくてはなりません。
期待される効果:くちびるを開け閉めする力が鍛えられます。
5秒間に30回発音できない場合、「くちびるの力」が低下しています。
『タの音』 やりかた:舌の先を口蓋につけたり離したりして、5秒間「タ」の音を出し続けます。
ポイント:「タ」の音を速く発音するには、舌の先を口蓋にしっかりくっつけないとなりません。
5秒間に30回発音できない場合、「食べ物を押しつぶす力」が低下しています。
期待される効果:舌の先の筋肉が鍛えられます。
『カの音』 やりかた:舌の奥を口蓋につけたり離したりして、5秒間「カ」の音を出し続けます。
ポイント:「カ」の音を速く発音するには、舌の奥を口蓋にくっつけ、のどを締めなくてはなりません。
5秒間に30回発音できない場合、「飲み込む力」が低下しています。
期待される効果:舌の奥の筋肉とのどの筋肉、喉頭蓋の弁が鍛えられます。
『ラの音』 やりかた:舌の先をまるめて前歯の裏につけ、5秒間「ラ」の音を出し続けます。
ポイント:「ラ」の音を速く発音するには、舌を丸め、舌の先を上の前歯の裏あたりにつけなくてはなりません。
5秒間に30回発音できない場合、「食べ物を舌でまとめる力」が低下しています。
期待される効果:舌の先の筋肉が鍛えられます。
日常的にむせてお困りの患者さんがベロ回しのエクササイズを1ヶ月一生懸命に取り組んでくださったところ
まったくむせなくなっていました。ずっと苦しんでいたムセが解消され、それからも元気に通ってくださっています。
今回の特集を読まれて、ご自分の「お口の老化のサイン」にドッキっとしたかたは、ぜひ予防と改善のエクササイズに
取り組んでいただければと思います。歯医者さんに定期的に通って、お口の健康維持に努めてくださいね。
『nico 6月号より』