もうひとつが、TCHと呼ばれる「上下の歯を無意識に接触させる癖」です。
歯は、食事をしたり重いものを持つときなどに一時的に噛む時以外、本来は離れているものなのです。
しかし、患者さんのなかには、歯を接触させる癖のあるかたがいて、ごく弱い力が長時間加わることによって
顎関節症になったり、歯や入れ歯を傷めてしまうこともあります。
治療をしたところが壊れてしまうと、治療を受けた医院にはなかなか足が向かないかもしれません。
しかし、その都度違う医院に駆け込み応急処置ですませていると、根本の原因がわからないまま
治療の繰り返しで苦労することになりかねません。
もし、詰め物や被せ物がよく壊れる、歯が割れたり欠けたりしやすいとお悩みでしたら、かかりつけの歯科をつくり
お口の中に歯ぎしりやTCHの痕跡がないかよく診てもらいましょう。
nico 1月号より