なぜあごの骨にだけ起きる? → お口の中は、リスクが高い
●清潔にしていないと、むし歯や歯周病などになってしまう
●歯はあごの骨に植立している=歯は骨に刺さっている状態
●合っていない入れ歯によって持続的な傷ができやすい
●口の中には多数の常在菌がいる
●皮膚と違って歯茎は薄い=骨が露出しやすい
昔は、むし歯や歯周病から骨髄炎や骨壊死を起こすかたがいましたが、抗菌薬も登場によって骨壊死にまでいたることはまれとなりました。
ところが20年ほど前から骨壊死を再び目にするように。そういった方に共通していたのが、ビスホスホネート製剤の使用だったのです。
骨は新陳代謝しており、古い骨が壊され新しい骨が作られています。骨粗しょう症の薬によって骨の新陳代謝の働きが弱められ
骨が壊死するのではないかとみられています。ただ、ビスホスホネート製剤とデノスマブ製剤を使用されているからといって
必ず薬剤関連顎骨壊死が起こるわけではありません。
人のお口の中には、つねに多数の細菌(常在菌)が存在し、清潔に保たなければ、むし歯や歯周病が進行してしまいます。
進行することによって、細菌感染が骨にまで及び、薬の影響もあって顎骨壊死が発症すると考えられています。
nico 9月号より